近年、都市部では地球温暖化を上回るペースで気温が上昇する、いわゆるヒートアイランド現象が社会的環境問題になっています。 ヒートアイランド対策には、建物や自動車からの排熱を減らすことや緑地を増やすことなど様々な対策がありますが、 これらの対策の一つとして壁面緑化があります。壁面緑化は屋上緑化と比べ面積も確保しやすく、 壁面からの放熱抑制効果が大きいことなどが実証されています。各自治体では緑化事業を推進するために緑化奨励助成金制度等を設けています。 また、壁面も緑化面積として認められる「景観緑三法」の制定・「工場立地法」の改正等が実施されています。
●ヒートアイランド現象の軽減・地球温暖化防止に貢献します。
●都市の景観を向上させ、美しい街並みを作り出します。
●身近なオープンスペースとして都市の快適性を新に創出します。
●省エネルギーに役立ちます。
●動物・虫・小鳥の生息地となり都市の生態系保全に役立ちます。
●施工直後から、ヒートアイランド現象の緩和・景観の修景向上等の機能を発揮します。
●常緑植物の植栽または種子の吹付け(充填)工法の選択ができます。
●種子吹付け(充填)工法では、法面と壁面とを同一植物で緑化できます。
●常緑植物と季節の草花等で併用使用が可能で植物による壁面デザインが楽しめます。
●緑化ユニットの使用により、施工が容易で均一な緑化ができます。
●土木・建築の大型構造物から家庭菜園・プランター等として広範囲に使用できます。
「景観法」「都市緑化法」「屋外広告物法」の3つからなる法律で、平成17年6月より全面施工。この法律により、壁面緑化も緑化施設として緑化率に算出できるようになった。
平成16年3月の工場立地法の改正により、壁面緑化も緑地として算入することが可能になる。但し、各自治体によって算入できる壁面緑化面積が異なる。
東京23区をはじめとし、地方都市の壁面緑化助成金制度など多数あり。
東京環境局の調査データによると壁面緑化(ユニット式)の場合、最大で約10℃の壁面温度の低減効果があります。